今回、「病診連携Wの会総会」は34回を迎えた。その歴史を振り返ると、平成4年にさかのぼり、済生会神奈川県病院と地域の開業医との間で顔の見える病診連携を築こうとして発足した。当時は、病診連携と言う言葉も珍しく、お互いに試行錯誤を繰り返して、如何に患者のためになる医療が出来るかという話し合いの会であった。多くの問題点を解決して、順調に15年が経過した平成19年に、県病院の縮小と共に勤務医と機能の一部を鶴見区の済生会横浜市東部病院に移行する事になった。「第31回Wの会」が翌年平成20年2月に開かれたが、県病院は、病床の縮小、救急医療のない病院となり、大きな転機を迎えた。一方各地で、病診連携が広く行き渡り、以前とは異なった環境になり、救急患者の問題を含め、周辺の病院との連携がすすんだ。時代と環境の変化の中で、新しい観点より県病院との連携が模索され、約2年間の慎重な検討を重ねて、「第32回Wの会」が平成22年2月に開催された。
質の高い地域医療の提供という新しい観点から、地域神経内科と在宅医療の充実をめざして、国本先生が県病院に着任した。
今回の総会はこのような背景の中で、病診連携の再構築と今後の進展を議題の中心に、企画、開催された。
まず、回復期リハの充実した県病院の入院施設と稼働状態が紹介され、リハ部門を中心に、医師をはじめ各種部門のパラメディカルの多くのスタッフの出席をえて、相互理解を深める事が出来た。さらに今後の在宅医療の構想も披露された。
開業医側からは、
世話人一同
「第34回 病診連携Wの会」報告
(2011.7.11更新)